しかし今となっては、街へ行くことにも、あまり感動を覚えられず、 ただぼんやりとした、なんともいえぬ不安が、 そこらをかすめている。

自分の状況を考えると泣けてきそうなので、 とりあえずだれかに会おうということで、あねろーさんと飲む。
現状とか、愚痴とか、ぶちまけてみる。

新宿のビックカメラにて、 メルコの無線LAN付きルーター(￥20,000)と、Webカメラ(￥10,000)を購入。

落ち着いていた心持ちが、一気に不安に支配されてゆく。
なんとかせねばと、羽田でヤフーのネットカフェに寄り、 秋葉の電気街に寄り、なんとか気持ちを保とうとするが、 食欲はなくなるし、どうしようもない状況。
やってゆけるのか？

寒い人気のない須崎公園の中に美術館はあった。
中に入って受付を済ますと、いきなり骨ばった老婆の絵に出迎えられた。 写実的に描かれていて、ちょっとグロテスクな感じさえする。
さて見てゆくと、具象的とは言うものの、全くの抽象画でないというだけで、 ほとんど「配置」と「構図」のみ、あるいは「色彩」だけだったりする、 よく分からない作品までバリエーションに富んでいる。
だまし絵のような迷宮の絵、かわいい娘さんの絵、 ごっついおじさんの並ぶ黙示録の絵。

長辺が人の背ほどもありそうな油絵は迫力がある。 こんなに大きなキャンバスを埋め尽くしている、 盛り上がった絵の具を間近に見ると、思わず触りたい衝動に駆られたりする。 そんな絵が、40も50も並んでいる！
そういえば、そもそも美術館なんぞには、 今まで行ったことがなかったんだっけか。 高校で美術を選択していなかったことを今更ながらに悔やむ。 まさか今ごろになって絵に関心を持とうなどと夢にも思っていなかった。

同じ建屋の中で、大学の卒業制作写真展も行われていた。
廃物や、雲の写真の連作やらは、みずさんあたりが喜びそうな感じだ。
また、おそらく早朝にでも撮ったのであろう、人気のない天神の町並みは、 あたかもゴーストタウンのように見えて、不気味だった。
それから、にゃーにゃー聞こえてきそうな猫の写真。

3日に行ったビブレの地下の名代ラーメンが、麺が伸びててショックだったので、 そのリベンジということで、長浜の一心亭に昼食をとりに行った。
建屋がビルディングになっていたのが、いささか大仰で不安だったのだが、 大盛りラーメンを食べてみたら、それは全くの杞憂であった。
普通においしい。高菜の漬物もまた。

後は、アニメイトによって、なんとなく目に留まった Orangees & Lemons (あずまんが大王)のCDを購入したり。

久しぶりに気力が回復した一日だった。

なんか、おそろしく密度の低い生活をしているような。
来週からの仕事が思いやられる。

牛頚神社に参拝する。
おみくじは末吉。病は、ゆっくり養生すべしとのこと。そうします。

午後、博多ヨドバシへ。
ワンフロアあたりの床面積がやたら広くて驚く。 特に何も買わずにぶらぶらとする。