2001年9月
ふと、テレビをつけると、『台風クラブ』をやっていた。
あれです、あれ。「ただいまー。」
ガンッ
「おかえりー。」
ガンッ
「おかえんなさーい。」「もしも明日が...」が一時期、頭ン中でリピートし続けてしまった 妖しい作品。
つーか、全部脱ぐとは思わんかった。うわ。記憶違い?
あるいは前TVで見たときは、カットされていたのか?
でもあの八墓村はやっぱりなぞだ。ただ泥の中に突っ伏してるだけで良さそうなもんなのに。ところで、エリーさんの掲示板で'85年公開と書きましたが、'84年の間違いでした。
お台場オフ。
駅にて、風吹子さん、発見。しかし見失う。桜庭さんに電話。留守電。 不安。
しかし、程なく合流に成功。ビックサイト探検。
大きな(大きすぎる)イベントのない日は、まるで滅び去った先もその秩序が守られ続ける 廃墟の要塞のように不気味に静かだ。ゆりかもめによく乗った。
ジョイポリスに入った。
ゲームセンターは、暗くて、はぐれたら、もう二度とみんなと会えなくなるような気がした。 道が分からぬ子供のように、主体性もなく、ただ着いて廻った。夕食。楽しかった、あっけなかった。
バターコーンがまわって来たときにネタの一つも浮かばない自分は、いかんと思った。
MAHO堂大バザールに参加。
趣味の交流が主な目的なのだが、どうも声かけきらんですね。いかんね。一通り巡った後、抜け出して秋葉を散策。 買うもんもなく、ただ足をいじめるだけで。
ふたたび浅草橋へ戻り、会場。
ほどなく閉会。あいWeb関係とか、あといっぱいの人々とともに、 飲み屋さんへ向かう。
相変わらず酒の席で提供する話題に事欠いて、どうしようかという感じのまま、 時間がガッと過ぎてゆく。
後で振り返ると、せっかく知り合ったのにちっとも話していなかったひと多数。
この席で、伊勢之Ｑさんが、お台場で遊ぼうと立案。
カラオケ。いくら歌っても、叫んでも、まだ物足りない。たかだか夜9時。宵の口。
ホテルを探す。高い。合宿参加を申し込んでおけば良かったと後悔。 けち臭く帰甲。
昨日の晩、ニューヨークでは、ビルが崩壊したとニュースで言っていた。
異常事態に、こちらもかなり興奮気味であるが、 それと関わりなく期日の迫る仕事が今ここにある。
東京にて、仕事をぼちぼちこなしながら、待つ。
営業の人から、今夜は飲みながら中央線の回復を 待たないかとお誘いを受ける。
う〜む、仕事が詰まってなきゃ、お気楽に この状況を過ごせるんだが (ただし、外目にはかなりお気楽に映っているそーだ)。定時後、中央高速が復旧したことを聞き、高速バスの予約を取る。
新宿西口バスターミナルは、取り残されたように古く、薄暗い。
ロッテリアのハンバーガーを二つと缶ジュースを一つ買い、バスに乗る。 山交バスの中は狭く、けものの臭いが薄っすらと漂っていた。家にたどり着き、今日の台風のニュースでも見ようかと、TVを付けると、 「まずは台風関連のニュースの前にアメリカから」と、アナウンサー。
なんだか、ビルから煙がもくもくと。何やら、飛行機事故らしい。
他の局をぱらぱら回しても、そんなニュースはいってない。
アナウンサー側でもまだ事態を把握していないらしく、 レポーターと航空機の飛行高度などの話をしている。ぼーっと、していると、いきなりアナウンサーの驚きの声。
また、飛行機がぶつかったらしい。この辺から、他の各局もニューヨークの映像を映し始めていた。
テロだと言っている。確実に長くなりそうなので、もう寝ることにした。
かなりヤバげに台風が近づいていた。すでに中央本線が寸断しているのは知っていた。
空港へ送ってもらう車の中でラジオが言う。
「中央高速道路が通行止めになっています。」東京へ飛ぶスカイマークの飛行機は1時間ほど遅れ、羽田に着く。
ノートパソコンを広げ、JR-Eや、その他ニュースサイトを覗く。
どうやら、甲府へ帰る手段は、ない。上司に連絡をとり、ついでホテルを探す。 新宿の地下は何事もなく人が多い。
雨脚が強くなってきた。結局よく利用しているホテルの部屋を取る。 ダブルのシングルユースで一万超えてしまうのが結構痛いところだ。
何か、地に足が着かない気持ちで、一夜を過ごした。
天神へ出掛けようとしていた。
駅でいきなり健太君と出会ってしまった。
特に目的も持っていなかったぼくは、誘われるまま 彼の目指すドールイベントへ向かうのだった。シスター装束で眼鏡で重火器な女性のドールの格好良さにしばし見とれる。
一方でガラスの目玉を埋め込まれた大きなドールが、妖しい色気を振りまいている。 静かな月夜には、その無表情のままで、ゆらゆらと踊り出しそうだ。
家族とともに、ぶどう狩り＆朝倉の三連水車見物に。
三連水車を見るのは実に20年以上ぶりのことで、当時の記憶は写真の中にしかない。
長崎の平和記念像を見たときは、その小ささにくらっときたものだが、 この三連水車に関しては、そんなこともなく、大きく、力強くまわり続けている。
もっとも5年に一度は作りなおすそうで、前回見たときからはおそらく3、4回は 作りなおされているかもしれない。
ただ守れば、朽ちて行く。どっかの資料館で飾られてしまうのが落ちだ。 だがこの実用器械は、何度も作り直され、ひらすら受け継がれていく。愉快、愉快。帰りに寄ったうどん屋の肉うどんは、安くて(￥450)、量が多く、 そしてうまかった。
グラム80円の巨峰もまた。
うまい食い物に囲まれると、人間、豊かな気持ちになれるものだ。
先日モスで欠けた歯を見てもらうために、 地元の歯医者を尋ねた。「あ〜、欠けちゃってるねー。」
「あのぅ、銀歯とかがとれちゃってます？」
「いや、ふつうに角が欠けてる。」いったいモスのバーガーに何が入っていたのか?
今はやり(2001.9.23現在)の牛骨なのか？
帰省ついでに兄宅へ寄り、甥の顔を見る。
「どっちに似てる？」って訊かれるけど、普通にかわいく赤ちゃん顔だ。
おそらくまだ混沌とした頭の中で彼はいったい何を思っているのか。夜は兄とともに奈良の街をぶらつく。 甲府よりも街なんだが、なんか食うところがない。
焼肉屋を発見し、入ろうかとしたのだが、 一人も客が居ない店の蛍光灯の明かりに後ろから照らされ、 頬杖ついて、世界のすべてに不満を持っていそうなおばさんの なんともいえないオーラに圧され、断念。
腹も減っていたので、その後見つけた中華にえいやと入ると、 カップルだらけでどうしようという感じ。
それでもたらふく食って、たらふくしゃべった。